幸せをめぐる冒険  チベットから見える世界

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チベットから見える世界

 2008-11-19
の途中に考えることは訪れた国々、その時の自分、出会った人々によって違う。
が終わってを思い出したときに考えることも、今の自分、今のその国の状態によって違う。
僕がこの頃チベットに行ってみたかった理由は、ホントなんとなく、というものでした。
21歳で学生で、社会状況や歴史なんて中学の教科書の半分も知らなくて、チベットに潜む問題なんて大して考えていなかった。
だけどその分、価値観や文化の違いを頭ではなく、皮膚感覚のようなもので感じていたんではないかと思う。今チベットに行ったら、印象は全然違うものになっているかもしれない。
(チベットも変わっているのだろうけど)
行った頃は、とにかくすごい! 寒い! ワイルドだ! みたいな印象で、それはそれで単純に楽しんでいた。

だけど今思い出すと、チベットの民族意識や、歴史や、文化の深さと問題を考えることになる。
そしてこれから向かうべき姿というものを考えてしまう。(余計なお世話でしょうが)


北京オリンピックの際に、聖火リレーのテレビ中継で "Free Tibet!" という紙を持った人が出てくるのを見て、チベットってどんなところなんだろう? と思った人は多いのでは。
チベット問題については複雑で、僕自身分からないことも多くて語れるようなことではないのですが、超簡単にチベットに関することを書くとこんな感じでしょうか。

■チベットという国はありません
 ヒマラヤ山脈の北側に広がる、平均海抜4,500mのチベット高原あたりが、かつてラサを都と
 する独立国チベットでした。今、チベットという国はありません。
 1949年、中華人民共和国という国ができた時点から、チベットの終わりが始まりました。
 武力によってチベットは陥落し、1959年に指導者のダライ・ラマ14世はインドに亡命。
 北インドのダラムサラにチベット亡命政府を樹立しました。

■チベットの問題
 ・チベット人の人権問題
  信仰の自由を奪い思想信条を理由で、拷問や射殺や裁判なんて無いような死刑が行わ
  れています。
 ・チベット文化の存亡
  中国人(漢民族)の移民により、文化、民族の存亡が危うい。
  中国人を増やし、チベット人には産児制限(避妊や中絶)をして民族浄化する動きもある。
 ・チベット圏の環境破壊
  移民により急激に人口が増えると、移民が食べる小麦や野菜のために遊牧民の土地が
  奪われ生態系が変わっていく。

中国との色々な問題が絡んで、チベット人にとっては非常に不利な社会になってきています。

中国が悪い、と思っていてもそれだけを言うつもりはないし、どんな国だって発展の過程で避けられない問題や、しょうがないことも多少はある。
単一民族だけで成り立っていくことは難しいし、移民の問題はチベットに限ったことでもない。


他にもある世界の紛争問題や、最近の金融混乱もそうなんですが、何か今までの考え方じゃもう無理なんじゃないかって感じています。
無理っていうのが感覚的なもので、経済とか文系的な勉強は何もしたことないんで「考え方」について間違いも多そうですが書いてみます。

中学の教科書にこんなことが書いてありましたっけ。

 社会主義の基本は「平等」。みんな平等な労働者。労働者が社会を創る。
 資本主義の基本は「所有」。お金を持っている人が強い。資本家が社会を創る。

乱暴に書くとこんな感じでしょうか。

ソ連の崩壊で社会主義は終わったように見え、中国は実質的には(元々?)資本主義国家となり資本主義の世界が続いてきたと思います。
資本主義の世界になってきたと思えば、サブプライムとか、リーマンの破綻とかで苦しんでいる人がたくさんいる。(自分も)
モノを作るために、何かが破壊されていく。

昔の人たちが考えた、社会主義とか、資本主義とかって仕組みがそろそろ合わない状態になってきたのでは、っていうのがもう無理なんじゃないかって思っているところです。


チベットの話に戻ると、社会主義も資本主義もどっちもチベットには合わない気がします。
いい社会を創るために考えた主義に合わせるために、よかった社会が崩れていく。
仕組みに合わせないと国家は存在していけないのだろうか。
なんかおかしい。
チベットには人権問題とか、民族浄化とか、環境破壊とか色々問題があって大変だ、と思ってしまうけど根っこの主義がそもそも合わないから、きっとそれが色々な問題となって浮かび上がってくるのだ。

中国のように、なぜ資本主義が広がったかというと何かを「所有」することが必要だから。
ご飯を食べるためにお金は必要だし、あったかい布団で寝るために家は必要。
生活を豊かにするためには、たまにはいい服を着てみたり、おいしいお酒を飲んだり、行に行ったりするのも必要。

だけど必要以上に生活を豊かにしようと所有を目指しすぎた結果が、今の結果。

そして、資本主義の中で「所有」にはあまり縁のない人がいるとします。
こういう人はきっと、「所有」が強い原則の資本主義の中では苦しむことになってしまう。
資本主義だからといって、誰もが「所有」を目指している訳ではないと思う。
それがチベットなのでは。

資本主義の限界とはこういう部分なのだろうか。
資本主義の仕組みはよくできていると思うけど、仕組みは手段であって目的ではない。

だから目的が明確で、社会主義でも資本主義でもない路線を進むブータンはやるなこの国、と思ってしまう。
 20080713:幸せをめぐる国、ブータン


ダライ・ラマ14世は今年こんなことを言っています。
 「チベットの自治を追求するが、中国からの独立はしない。」
 「チベットは物質面での成長で中国に依存せざるをえないが、文化面では自由を獲得し、
  民族の伝統を護るべきだ。」

チベットは新しい姿を示そうとしている。
ブータンもそう。


また話が変わっちゃうけど、僕は前まで、

 19世紀は国家の時代、20世紀は企業の時代、21世紀は個人の時代になる

と思っていた。

だけど21世紀も数年が過ぎて、今は違うのではないかと思っている。
結局、個人では何もできない。
みんな自分のアイデンティティは必要なのだ。

 19世紀は国家の時代、20世紀は企業の時代、21世紀は○○の時代になる

 民族?
 地域?
 共生?

どれもしっくりこない。
まぁ○○なんて何でもいいのか。

この先どうなっていくんだろう、と思うのではなく、この先どうしていけばいいんだろう、って考えれば○○は見つかる気がする。

カテゴリ :海外旅行 トラックバック(0) コメント(2)
コメント
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【2008/11/22 00:00】 | # | [edit]
 こんにちは、futureeye す。mixiからやってきました。

 “幸せをめぐる冒険”たいへん興味深いブログですね。mixiの方にコメントしておきました。気が向けば、お立ち寄り下さい。
【2008/11/24 09:01】 | futureeye #- | [edit]












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